傘ラジオ試験用信号発生器


授業などで傘ラジオ製作を行う場合、信号発生器があると便利で、校内ではディップメータを使っていました。ディップメータは校外でのイベントのとき持ち歩きに不便なので、100円ショッップで手に入れたAMラジオを改造して使っています。もちろんここから発生する電波は非常に弱いものです。

これは原型のラジオです。

最初に作ったものは、元のラジオの部品を出来る限り使い、455kHzで発振・変調し、目的の周波数は周波数変換して得るようにしました。しかし、これはローカルのリークやイメージなどスプリアスがあまり除去できず、実用的とは言えませんでした。

次に作ったのは、目的の周波数で直接発振・変調するものです。広い周波数範囲で発振を維持するのが難しく、何通りかの回路を試した結果、流用できる部品が少なくなってしまいました。
約1kHzのRC位相発振器とベース同調型のRF発振器にそれぞれトランジスタを用いた2石の簡単な回路になりました。

このころ、デイリーポータルZ古賀さんの傘ラジオ作りの取材があり、早速活躍しました。


その後、動作の安定化と外部信号による変調を可能にするための改良を施しました。



傘ラジオ用信号発生器の使い方

実際に使うときは、予め放送の周波数をダイヤルに書き込んでおきます。 市販ラジオで、まず放送を受信しておき、次にこの発振器をラジオに近づけ放送が妨害される点を探し印を付けてゆくのです。

傘ラジオが完成したとき、この発振器を傘ラジオに近づけ発振器のダイヤルをゆっくり回していきます。 ピーという音が聞こえたら、傘ラジオは正常です。このとき、発振器のダイヤルの位置で、傘ラジオが今どの付近の周波数に合っているかもわかります。
次に、ダイヤルを放送局の周波数に合わせます。一旦、傘ラジオから音は聞こえなくなりますので、再度音が聞こえるよう、今度は傘ラジオのアルミホイルを調整します。これで外に持ち出せば、ラジオの音を聞くことができます。

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