枠型アンテナとカードケースバリコンのゲルマラジオ(傘ラジオの前身)


この製作の一番の目的は、「ループアンテナのサイズが90cm×90cmもあれば、ここ八王子でもゲルマラジオが十分聞こえる」ことを再確認するところにありました。 ですので、この段階では変わったことをしようと言うつもりもなく、以下のように既存の製作事例のループアンテナとバリコンがベースになっています。
参考にした製作事例とは、昭和45年に誠文堂新光社より発行された(初歩のラジオ別冊)「技術・家庭科 ラジオ・アイデア製作集」中の記事、「枠型アンテナを用いたゲルマラジオ」と「バリコンを自作したゲルマラジオ」です。

実はこの本の中にある「枠型コイルを用いた壁掛けゲルマラジオ」のスパイダーコイルと「バリコンを自作したゲルマラジオ」のバリコンの合体は随分前にやったことがあったのですが、外部アンテナ無しでは聞こえなかったという経験があります。そのときもっと大きいコイルを試しておけば良かったのですが・・・。


一辺90cmの木枠を作り、そこに電線を巻きました。参考資料は十字架の巻き枠なのですが、そうしなかったことには特に意味はありません。
コイルの巻き数は6回です。これについては、電子工学実験で使用しているループアンテナの巻き数を参考にしています。

バリコンはプラ製のカードケースとプラ製の下敷きにそれぞれ台所用アルミシートを貼り付けたものです。 参考資料では電極にトタン板を使って、電線をハンダ付けしています。ここでは、台所用アルミシートを使い、従ってハンダは使わず目玉クリップを使うなど、少し日用品寄りになってます。
こうした試みが傘ラジオへの布石となったのは事実です。

電線はこのようにホットボンドで固定しています。

バリコンは、カードケースの中に入れた下敷き部分を移動させて、静電容量を変化させます。

検波用のダイオードや抵抗はカードケースの1辺に目玉クリップで留めています。

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