※ここで紹介している作り方は2001年当時の方法です。傘ラジオは簡単な構造ですが、授業やイベント等を経て作り方が少しずつ改良されていますので、最新の作り方をご参照下さい。

傘ゲルマラジオの作り方



ここではビニール傘を使ったゲルマラジオの作り方を紹介しています。

電池のいらないラジオです。 皆さんもトライしてみませんか。

準備するもの

材 料


※参考: もしビニール電線が入手できないときは、園芸用のアルミ線(直径1〜1.5mm)でも大丈夫です。針金のように材質が鉄の場合は感度が落ちてしまいます。

※注意: ビニール電線とイヤホンのコードは、先端の被覆を30mm程度むいておいて下さい。

工 具

  はさみ  マジック  定規  カッターナイフ


作り方

1.アンテナ部分の作り方

ビニール傘を開きます。傘の中心部の近くに穴をあけ、電線の端を20cm位中に通しておきます。
傘の中心から渦を巻くように外側に向かって電線を巻きます。
このとき、形が崩れない程度に適当な間隔でセロテープを貼り電線を固定します。
電線を巻く間隔はおよそ25mmくらいです。
巻き終わったときに、電線が50cm位余るように巻き方を調整してください。

2.チューナー部の作り方

ポリ袋を30cm×5cm位に切り、傘の支柱(「中棒」と言います)にぴったりときれいに巻き、両端をセロテープで固定します。
その上にアルミホイルを巻いて、上の方を目玉クリップで仮止めします。

※注意: アルミホイルは、傘の中棒に触れさせないこと。中棒とアルミホイルがそれぞれ電極で、ポリ袋を挟んでコンデンサーになるからです。

3.ダイオードとイヤホンの取り付け方

傘の中心から出した電線と、ゲルマニウムダイオードの足とをねじってつなぎます。この部分を中棒に接続します。
中棒につなぐには次のようにします。傘の中棒には、開いたとき落ちてこないように引っ掛ける金具がありますね。(「上はじき」といいます)ここに電線とダイオードの足を挟みこんでください。
うまくいかないときは、もう一つ目玉クリップを用意して、それで挟みこんでもかまいません。

次にダイオードの空いている方の足と、イヤホンの片足とをねじってつなぎます。
更にイヤホンのもう片方の足を、傘の外側に余らせた電線につなぎ、先ほどアルミホイルを仮止めしたクリップとアルミホイルの間に挟んでください。

※参考: ダイオードには極性がありますが、このラジオでは関係ありません。


完成です!!

アルミホイルの巻きつけ具合を、緩めたりきつくしたりして、選局します。
傘の向きも重要です。傘の中棒を地面に平行になるようにして、あちこちに向けてよく聞こえる方向を探します。
放送局は中棒に垂直な方向にあります。
ここ八王子では、窓の外で、NHK第一、第二、FEN、TBSが聞こえました。
なお、現在のクリスタルイヤホンはインピーダンスが低いので、2個直列につないだ方がよく聞こえます。もちろんステレオではありませんが、結果的に両耳をふさぐので外の音が入らないのもプラスになっているようです。

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