家庭用TVを用いたV−Iカーブトレーサ
(VIチェッカー)


TVのビデオ端子につないで整流特性を表示させます。

設計・製作した回路の概観

回路や原理の説明はこちら

秋葉原のジャンク屋で見つけた液晶モニタを接続したところ。

大型TVを接続したところ。
この市松模様(checker)で軸目盛りを表現しています。そして、素子のV−I特性を検査できるのでVIチェッカーと呼んでます。

端子には何もつないでいません。
すなわちOPEN(インピーダンス無限大)の状態です。 濃淡の境目は真中を横に分割する線と見なされます。

端子を短絡しました。
すなわちSHORT(インピーダンスゼロ)の状態です。 濃淡の境目は真中を縦に分割する線と見なされます。

端子に10kΩの抵抗をつなぎました。
横軸は濃淡の1区画が1[V]、縦軸は濃淡の1区画が0.1[mA]に対応しています。(以下1[V/div], 0.1[mA/div]と表記)
これにより、10kΩの抵抗では傾きが1の斜めの直線になっています。

(縦軸1[mA/div]の場合はこちら)

端子に1kΩの抵抗をつなぎました。
軸の設定は、1[V/div], 0.1[mA/div]ですから、1kΩの抵抗では傾きが10の急な直線になっています。

(縦軸1[mA/div]の場合はこちら)

前置きはこのくらいにして、いよいよダイオードをつないで見ましょう。 これはシリコンダイオードの1S1588をつないだ場合です。
軸の設定は、1[V/div], 0.1[mA/div]ですので、電流0.1[mA]付近の順方向電圧は約0.5[V]であることが分かります。

(縦軸1[mA/div]の場合はこちら)

ゲルマニュームダイオードの1N60をつなぐと、順方向電圧がずいぶん小さくなったことが確認できるはずです。
軸の設定は、1[V/div], 0.1[mA/div]です。

(縦軸1[mA/div]の場合はこちら)

ショットキーダイオード1SS16の場合です。
順方向の電圧降下は1N60より小さいのですが、逆方向電流も少し流れます。
軸の設定は、1[V/div], 0.1[mA/div]です。

ショットキーダイオード1SS106の場合です。
これも順方向の電圧降下は1N60より小さいのですが、逆方向の特性があまり良くありません。
軸の設定は、1[V/div], 0.1[mA/div]です。

同じくショットキーダイオード1SS106です。
逆方向電流の大きいものはこのような特性になります。 これを傘ラジオに使うと明らかに音が小さくなります。
軸の設定は、1[V/div], 0.1[mA/div]です。

これは「たわしダイオード」です。
順方向の抵抗が大きいので、これも傘ラジオに使うと音が少し小さくなります。
軸の設定は、1[V/div], 0.1[mA/div]です。

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